美観地区

美観地区(ビカンチク)の意味・解説

美観地区とは、「既にできあがっている市街地の美観」を維持するために、市町村が都市計画として定める地区であった。
一方、景観地区とは、指定された後にその地域を形成することを象徴する景観をつくることとしている。しかし、2005年(平成17年)に施行された景観法により「景観地区」に移行し、制度としての美観地区は廃止された。ただし、「美観地区」という名称をそのまま残している都市もある。
例えば、美観地区が最も広い範囲で整備されているのは京都市で、約1956haを美観地区に指定し、市街地景観整備条例によって建物の外観を規制している。
また、倉敷市も「美観地区景観条例」で定められた地区の面積は21.0ha(東京ドーム約4個分)あり、そのうち15.0haは伝統的建造物群保存地区、6.0haは伝統美観保存地区となっている。

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