高度利用地区

高度利用地区(コウドリヨウチク)の意味・解説

高度利用地区とは、都市計画法に基づく地域地区の1つで、用途地域内において土地の利用状況が著しく低い地区などを対象に、市街地における合理的で健全な土地の高度利用と都市機能の更新を図る地区のことです。下記の4項目で制限を定めることにより、敷地の統合を促進し、建築物の大規模化、共同化を図り、さらに建築物の周囲に空地を確保して市街地環境の向上を図ります。
1.容積率の最高限度と最低限度の指定
2.建ぺい率の最高限度の指定
3.建築面積の最低限度の指定
4.壁面の位置の制限の指定
ちなみに、都市再開発法により、市街地再開発事業の施行区域は、高度利用地区、都市再生特別地区、特定用途誘導地区または、特定地区計画等区域内でなければならないと定められています。また、高度利用地区に指定されると、簡易な建築物(主要構造部が木造、鉄骨造、コンクリートブロック造、その他これらに類する構造であって、階数が2以下で、かつ地階を有しない建築物で容易に移転または除却できるもの)以外は、定められた内容に適合する建築物しか建てられません。

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