物上代位

物上代位(ブツジョウダイイ)の意味・解説

物上代位とは、担保物権(抵当権など)の目的物が売却、賃貸、滅失、破損によって、その物の所有者が金銭その他の物を受ける請求権を取得した場合、その担保物権がこの請求権の上に効力を及ぼすこと。
例えば、Aさんが住宅ローンを借りて家を購入する場合、借入先の金融機関がその家や土地に「抵当権」を設定する。仮に、その家(担保)が火災などで焼失した場合、Aさんの火災保険金の請求権にも、金融機関の抵当権の効力が及ぶということ。ただし、金融機関はAさんに火災保険金が支払われる前にその請求権を差し押さえなくてはならない(民法第304条、第372条)。
物上代位が認められる担保物件には、抵当権のほか、先取特権、質権がある。

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