同時決済

同時決済(ドウジケッサイ)の意味・解説

同時決済とは、不動産売買の「残金決済・引き渡し」時の手続き方法のひとつ。中古住宅等の売買の際、売主が、自分が借りている住宅ローンを「売却で得た資金」で完済するケースが多い。こういった場合に、買主と売主の住宅ローンの手続き(残金決済)と、不動産登記の手続き(引き渡し)を同日に行うこと。具体的には下記の手順になる。

■住宅ローン関係の手続き
[1]買主が借りる住宅ローン資金の受け取り(融資実行)
[2]物件の残金決済(残金の支払い)
[3]売主が借りていた住宅ローンの完済

■不動産登記の手続き
[1]売主が借りていた住宅ローンの抵当権抹消
[2]売主から買主への所有権移転登記
[3]買主の住宅ローンの抵当権設定登記

本来、住宅ローンは、所有権の移転登記および抵当権設定登記の後、融資が実行される。つまり、売却物件に住宅ローンの残債がある場合、売主か買主のどちらかが「つなぎ融資」を借りて、住宅ローンの完済または残金決済をしないと引き渡しができない。

同時決済はこの問題を解決する手続き方法で、決済と登記を同日に行うことで、双方がつなぎ融資を借りず残金決済・引き渡しを行うことができる。ただし、同時決済ができないケースもあるため、不動産仲介会社や金融機関に事前に相談することが大切だ。

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