火災温度

火災温度(カサイオンド)の意味・解説

火災温度とは、火災発生から時間経過と共に発生する温度のことです。ISO834では、標準火災温度として、1時間値は945℃、2時間値は1049℃、3時間値は1110℃と例を示しています。
住宅で火災が発生すると、室内の温度は火災発生5~10分程度で約500℃まで到達するといわれています。さらに、火災により室内に可燃性のガスが生じ、そのガスに炎が引火することで一瞬にして炎が広がる「フラッシュオーバー現象」が起きると、瞬く間に1000℃まで達してしまいます。住宅の火災発生時に、火災温度の上昇とフラッシュオーバー現象の発生を遅延するために、建築基準法では、火を使うキッチンや浴室などにおいて、耐火・防火性能のある材料を使うことを義務付けています。

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