意思表示

意思表示(イシヒョウジ)の意味・解説

意思表示とは、一定の「法律効果の発生」(売買契約などの成立)を欲する意思を外部に表示する行為のこと。

例えば、物の売買の場合、買主は、「代金の支払いと引き換えに、欲しい物を手に入れたい」という意思を売主に表示する。一方、売主は、「自分の所有物の引き渡しと引き換えに代金を受け取りたい」という意思表示を買主に行い、双方の意思表示が合致すると、売買契約という法律行為が成立する。

このように、意思表示は法律行為を構成する要素として不可欠のものであり、法律行為は意思表示を中心的な要素として構成されている。このため民法では、意思表示に関する条文を複数設けている。例えば、意思表示に虚偽や錯誤があった場合、この意思表示は無効とされる(第94条、第95条)。詐欺または強迫による意思表示は取り消すことができる(第96条)などだ。

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