食器洗い乾燥機 の基礎知識

09年08月19日
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家事がラクになり、衛生的で節水効果も高い

キッチンの設備で非常に人気の高い食器洗い乾燥機。食器洗いの面倒な手間が省け、食後の時間にゆとりが生まれること、高温のお湯ですすぐため油汚れがすっきりと落ちて、布巾を使わずに乾燥できるので清潔、などの点が評価されている。手洗いと比較すると、使用水量も少なく節水効果が非常に高く、光熱費トータルでも割安に。

扉の開閉方法や食器の収納量をチェックする

食器洗い乾燥機は、システムキッチンのフロアキャビネット内に組み込んで設置し、面材も同じ素材で統一できる。タイプは、扉の開き方の違いで、前開き式と引き出し式に分けられる。従来からある前開き式は、庫内容量が大きくたくさんの食器が入る。

最近、より広く普及しているのが引き出し式。腰をかがめずに出し入れできるので、より作業がラクに。目安として、幅45cmタイプでは家族4~5人分・約40点、60cmタイプは約50点の食器が収納できる。一部では外国製品も人気。国産の製品と比べると、排水管が本体の横にくる分庫内が大きく、同じ寸法ではより多くの食器を収めることが可能。

家族の人数や日頃から使う食器の点数、キッチンの大きさから、どのサイズが設置できるのかなどの点を考慮して選ぶようにするとよい。

【引き出し式】幅45cm、6人分約42点の食器を収納。独自のノズル構造で、少量の水で強力に汚れを落とす。専用漂白剤を使っての洗浄も可能●TOTO

【前開き式】北欧、アスコ社製。輸入品は庫内が広く家族一日分の食器や鍋を一度に洗える。小物専用のカトラリートレイつき●ツナシマ商事
ミストや蒸らしなど洗浄方式、カゴの設計の違いにも着目する

最近の食器洗い乾燥機は、従来取れにくかった汚れをいかにして落とせるかを主眼に、開発が進められている。例えば、洗いと蒸らしを繰り返すことで汚れを浮かせて落としたり、高濃度の洗剤を含んだミストで洗浄し除菌するなどで、口紅のあとや茶渋、カレーのこびりつきなどの汚れも徹底して落とせるようになっている。各社の製品の洗浄方法をじっくりと比較検討してみたい。

洗浄から乾燥までの時間は、多くの機種が1時間あまり。洗浄時には若干の音が出るので、深夜稼働させるなどの使い方をするなら、ショールームに出向くなどして音の大きさも確認を。そのほか、庫内のカゴの、食器の収めやすさもみておこう。

価格は、幅45cmの引き出し式で10万円台後半からそろう。幅60cmの庫内容量の大きい輸入品は、30万円前後。

【ミストによる洗浄】洗剤を含んだミストが隅々まで行き渡るため、洗浄ノズルが届かない部分の汚れも浮かせてはがし、徹底して除菌。漂白作用も。細菌が原因の食中毒の対策としても有効●パナソニック電工
文/川成亜紀
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