ストレーナー

ストレーナーの意味・解説

ストレーナーとは液体と固体の混合物を分離するために用いる、ろ過装置、ザルのことで、主に液体や蒸気配管に設置される。
各種配管ラインを流れる水・油・ガス・空気・蒸気など各種流体のなかには、流体中の異物、配管内腐食・ガスケットなどの剥離によるゴミが混入し、そのまま放置すると、配管ラインに設置される各種バルブの弁座を損傷して寿命を縮めるとともに、各種機器が正常に運転されなかったり、機器を破損してしまう恐れがある。これらトラブルを未然に防止するために、流体中の異物やゴミを分離・排除するストレーナーが配管ラインで重要な役割を果す。ストレーナーには、流体中の異物やゴミをろ過するスクリーンを内蔵し、そのスクリーン内に溜まった異物やゴミをストレーナ本体が配管に接続されたままの状態で、排除・清掃できる構造になっている。形状は比較的流体抵抗が少なく、取り付けスペースもコンパクトなY形ストレーナーと、装置機器に直接配管できるU形ストレーナーがある。
ストレーナーとは、本来日本語で「笊(ざる)・篩(ふるい)」に相当する言葉で、古代ローマの水道設備にも設置された記録がある。

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