火災気流

火災気流(カサイキリュウ)の意味・解説

火災気流とは、熱対流現象のひとつで、広範囲の火災により空気を消費した場所が、火災の発生していない周囲から空気を取り込むことで局地的に発生する上昇気流のことです。空気があるほうに動いていくことで、被害が拡大していきます。気流自体が竜巻のような旋風になることから、火災旋風と言われることもあります。
日本では、1923年(大正12年)の関東大震災により起きた火災時に、火災気流が発生したという証言が残っています。
日本政府が想定している東京湾を震源とする南関東直下型地震が18時ごろに発生した場合、都内数千カ所で火災が起きると試算されています。このとき、風速15m/s程度の風が吹いていると、東京の住宅街やオフィスビル周辺などに巨大な火災気流が発生する恐れがあると想定されています。

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