2つ以上の用途地域にわたる敷地

2つ以上の用途地域にわたる敷地(フタツイジョウノヨウトチイキニワタルシキチ)の意味・解説

2つ以上の用途地域にわたる敷地とは、一つの区画が、複数の「用途地域区分」にまたがっているものをさす。この場合、制限の項目によって適用ルールが異なるので、確認しておく必要がある。
例えば、用途地域における「用途制限」については、敷地の過半が属する用途地域のルールが適用されることになる。つまり、敷地の70%が第二種中高層住居専用地域に指定され、30%が近隣商業地域に指定されているような敷地の場合、その敷地全体が第二種中高層住居専用地域とみなされ、その用途規制が適用される。採光制限や最低敷地面積についてもこの過半が属する区域のルールが適用される。
なお、容積率や建ぺい率の算出においては、加重平均ともいわれ、それぞれの面積按分率で各建ぺい率および容積率を求め、その和を同区画の値とする。
算出式は以下のとおり。
・全体面積(M)
・用途地域1の面積(m1)、用途地域2の面積(m2)
・用途地域1の建ぺい率および容積率(p1)、用途地域2の建ぺい率および容積率(p1)
・適用する建ぺい率および容積率(P)とすると、
P=(p1×(m1/M)) + (p2×(m2/M))
となる。

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