隣地使用権

隣地使用権(リンチシヨウケン)の意味・解説

隣地使用権とは、民法で定められている隣接する土地を一定の目的のために使用できる権利。土地の所有者は、一定の目的のため必要な範囲内で、隣地を使用することができる。ただし、住家については、その居住者の承諾がなければ、立ち入ることはできない。一定の目的にあたるものは
1.境界またはその付近における障壁、建物その他の工作物の築造、収去または修繕
2.境界標の調査または境界に関する測量
3.竹木の枝の切取り

また、隣地を使用する際には、使用の日時、場所および方法は、隣地の所有者および隣地使用者のために損害が最も少ないものを選ぶこと、あらかじめ、目的、日時、場所および方法を通知すること、それが困難な場合は、使用開始後に、遅滞なく通知することなどを必要としており、隣地の所有者や隣地使用者が損害を受けたときは、その償金を請求することができるとしている。

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