準遮炎性能

準遮炎性能(ジュンシャエンセイノウ)の意味・解説

準遮炎性能とは、建築物の周囲において発生する通常の火災時における火炎を有効に遮るために防火設備に必要とされる性能として規定されていた遮炎性能の基準。平成30年の建築基準法の改正まで、防火地域又は準防火地域内にある建築物は、その外壁の開口部で延焼のおそれのある部分に、準遮炎性能を有する防火設備を設けなければならないこととしていた。しかし、この「延焼防止性能」については、改正後の建築基準法の条文上は、主要構造部と防火設備の構造方法を独立して検討するものではなく、建築物全体での性能として位置づけているため、旧法で規定されていた防火設備の技術的基準(建築物の周囲において発生する通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後20分間、屋内面に火炎を出さないものとする基準)は、条文が削除されており、準遮炎性能という用語は法令の中からはなくなっている。

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