雁行型

雁行型(ガンコウガタ)の意味・解説

雁行型とは、マンションの建物形状のひとつで、各住戸を(または数住戸ごとに)斜めにずらして配置する形式のこと。建物を上から見ると、雁(かり)が群れをなして空を飛んでいくときの隊列の形に似ていることからこう呼ばれている。
大半の住戸を角部屋に近い構造にできるのが特徴で、開口部が多くとれるので採光・通風・眺望などに優れているというメリットがある。また、ようかん型マンションのようなシンプルな形状に比べて、個性的で表情豊かな建物外観が実現できる点も魅力である。
その半面、形状が複雑なため、ようかん型マンションなどに比べて建築コストが高くなりやすいこと、将来的なメンテナンス費用も割高になりやすいこと、大地震の際に建物全体で踏ん張って持ちこたえる力が低下しやすいことなどが、デメリットとして指摘されている。

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