電圧降下

電圧降下(デンアツコウカ)の意味・解説

電圧降下とは、電圧を印加したケーブルや電線において、末端になるに従って電圧が低くなっていく現象のこと。
電線やケーブルが持つわずかな電気的抵抗により、電圧を印加し電流が流れることで発熱が生じ、電線全体が熱を発生させる負荷と同様になり、電圧が低下する。電線が太ければ太いほど電気抵抗値が小さくなるため、電圧降下を小さく抑えられる。よって、大電流を流しても発熱量が小さくなるため、大規模設備などへの電源供給が可能になる。
逆に、大電流を流す電線において細すぎる電線を使用すると、電線の電気抵抗が大きくなり熱が発生する。高温になった電線はより電圧降下が大きくなり、電線の異常発熱によって、被覆が溶ける、電線が燃えるといった事故も発生するので、注意が必要。電線に傷が付いていたり、長期間の使用により電線が劣化していた場合や端子台や遮断器の接続緩みなどがあった場合も、部分的に電気的抵抗値が高くなり、異常発熱の発生し、電圧降下の増加が発生する。
電圧降下を防止するには、電気供給元と供給先の距離、負荷電流などを十分確認し、ケーブルサイズを適性なサイズにすれば、長距離敷設を行っても著しい電圧降下は発生しない。

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