廊下のバリアフリー工事のポイント

廊下のバリアフリー工事のポイント(ロウカノバリアフリーコウジノポイント)の意味・解説

廊下のバリアフリー工事のポイントとは、ある程度身体機能が低下しても、安心・安全に住戸内を移動できるように、計画段階から廊下の設計・仕様等を検討する必要がある。
バリアフリー工事を行う際の主なポイントとしては、以下の項目があげられる。
(1)廊下幅/伝い歩きの場合、廊下の有効幅員を780mm以上(柱等の突出部は750mm以上)確保すれば問題ないが、車いす使用を考慮すると、最低でも850mm以上(突出部800mm以上)は必要。
(2)段差/廊下と居室の間の段差はすべて解消すること。
(3)内装/床材や壁材には、滑りにくい材質を採用し、転倒等に対する安全性に配慮すること。
(4)手すり/廊下の手すりは、移動だけでなく、出入り口横の壁面に設置して床段差や敷居段差を通過しやすくしたり、バランス確保にも有効である。床面から750~800mm程度の高さを原則とする、など。
(5)照明・暖房/足下が暗がりにならないように、十分な照度を確保すること。ちなみに、JISが定める階段・廊下についての推奨照度は50ルクスなので、高齢者に対する照度は、これと同等以上を確保したい。またヒートショックを防ぐために、高齢者が歩行する部分に床下暖房などを設置するのがベター。

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