リロケーション

リロケーションの意味・解説

リロケーションとは、転勤などで一定期間だけ転居する人の自宅を預かり、賃貸住宅として貸し出す業務形態のこと。リロケーションを専門に手がける会社もあり、そのサービス内容には借主の募集や賃貸借契約の締結、賃料の徴収、明け渡しの保証、建物の維持管理、引越しの手配などが含まれる。不動産会社がオーナーから物件を借り上げ、賃借人に転貸するサブリースの形態をとるケースも少なくない。
以前の借家制度では、契約期限が来ても貸主側は「正当な理由がない限り契約更新の拒絶ができなかった」ために、転勤の間だけ自宅を賃貸に出して賃料収入を得る場合は、主に法人向けに期限付き借家として貸し出すケースが多かった。しかし、2000年(平成12年)に定期借家制度が施行されて、一般住宅の賃貸もしやすくなった。
定期借家とは2000年(平成12年)に施行された制度で、契約期間が終了すると更新することなく、借主が建物等を貸主に明け渡すことになっている。リロケーションでは転勤期間が終了して自宅に戻る時点で確実に借主が退去するように、定期借家契約を利用するケースが一般的だ。
定期借家契約は借主に居座られる心配がないが、普通の借家契約に比べて家賃が1割~3割程度安くなることが多い。

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