水屋

水屋(ミズヤ)の意味・解説

水屋とは、茶室の横に設けられた、茶事の用意をしたり、使用後に茶器を洗うなどの片付けをする場所のことで、「水遣り」と呼ばれることもあります。言葉の由来が”水を扱う場所”という意味なので、キッチンや、社寺で参拝客が手を洗ったり口を漱ぐお清めの場所のことを指す場合もあります。
茶室における水屋の位置は、床の間や炉の位置や待合の場所をもとに決められます。さらに、流派によって用いられる木材、棚板の間隔、竹釘の位置などの決まり事があるため、施工する前には流派の確認が必要となります。例えば、表千家では教本により水屋の棚の間隔、腰板の材質・寸法などがミリ単位で決められており、水屋道具の設置場所もすべて決まっています。裏千家では、表千家ほど厳しい決まりはありませんが、腰板に竹柄杓を掛けて収納するため、柄杓の柄本が乾燥させるために腰板の設置場所に高さが必要となります。

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