マスコンクリート

マスコンクリートの意味・解説

マスコンクリートとはコンクリートの一種で、大塊状に施工される質量や体積の大きいコンクリートを指す。おもに、ダムや橋桁、大きな壁といった大規模な構造物をつくる際に用いられる。
「コンクリート標準示方書」では、おおよその目安として、広がりのあるスラブについては厚さ80~100cm以上、下端が拘束された壁では厚さ50cm以上のコンクリート、と示されている。
マスコンクリートは分厚いため、コンクリートの表面部と内部に温度差が生じやすい。コンクリートは温度の上昇によって膨張する特徴があるため、表面と内部の体積変化に差が生まれ、表面上のひび割れが早期に発生しやすいデメリットがある。また、打設してから時間の経ったコンクリートの上に新しいコンクリートを打設する場合、新旧コンクリートの境界に、大きなひび割れが規則正しい間隔で発生する。
対策として、以下の対応がとられる。
・特定の場所にひび割れが集中するようなつくりにする
・小さなひび割れが起きても、構造上問題のないつくりにする
・温度が上昇しにくい環境をつくる、などである。

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