設計震度

設計震度(セッケイシンド)の意味・解説

設計震度とは、建築物や屋外の貯蔵タンクなどが、揺れによって耐えなければならない「地震の加速度」に相当する値のこと。マグニチュードや震度は地震そのもののレベルを示す指標だが、建築物等は、地震による「加速度」に影響を受けるため、こうした値が用いられている。
例えば、液体が貯蔵されたタンクについては、以下3つの影響を受けるとされている。
・水平方向の地震動影響
・垂直方向の地震動影響
・貯蔵物の液面揺動影響
水平方向地震動影響は、「設計水平震度」と呼ばれ、具体的には、「設計震度0.3」とは、重力加速度(980gal)に対し水平方向に30%の294galが建物に作用するという意味。
1980年以降は、旧建設省(現国土交通省)が策定した「新耐震設計法(案)」により、地盤や建物のさまざまな状況下での応答特性(周期による揺れ方など)から解析する方法がとられており、これを「動的応答解析法」などという。

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