腰葺き屋根

腰葺き屋根(コシブキヤネ)の意味・解説

腰葺き屋根とは、銅板などの金属素材と瓦を組み合わせた屋根で、軒先の部分には瓦を葺かない施工方法のことです。
日本の建築様式の一つで、建物の格式を上げる役割があり、数寄屋造りに多く見られる伝統的な施工方法でもあります。屋根面全体に瓦屋根を葺いた建築物は重厚感がありますが、腰葺き屋根の場合、瓦の面が少なくなることや、屋根先に水平線が現れるため建物が軽やかな印象を与えます。主に建築物の縁側や水まわり部分の屋根に用いられますが、敷地の入り口である門構えに用いられることもあります。
腰葺き屋根は、軒先に瓦がない分軽くできるため、屋根下地の負担を減らせる利点があります。一方、施工の際に手間がかかったり、瓦がない箇所の耐久性が劣るため雨漏りが起こりやすくなるという点もあります。

ページトップへ戻る