広小舞

広小舞(ヒロコマイ)の意味・解説

広小舞とは、軒先の垂木(屋根の野地板を支えるために棟木から軒桁にかけて等間隔に渡される構造材)の上に取り付ける少し厚めの板のこと。雨樋が付いていないケラバ側(妻側)に取り付ける場合は「登りよど」と呼ばれる。
垂木は細長い角材を使用するためにどうしても狂いが出やすく、屋根面に凹凸が生じやすくなる。広小舞はこの凹凸をなくし、軒先をそろえる役割とともに、野地板の先端の止めの役割も果たしている。また瓦葺きの屋根では、一番下側の瓦の角度が他の瓦の角度と同じになるように、広小舞の厚みを足したり、広小舞の上にさらに「淀(よど)」を取り付けることで、角度調整の役割も果たしている。
なお、最近の建物では広小舞を付けずに軒先まで野地板になっているケースが多いようだ。

広小舞とは?基礎知識と役割、屋根の修理が必要と言われたときの対処方法とは?

ページトップへ戻る