DIY未経験だった夫妻にとって、はじめて物件を訪れた際に見学した『DIY住宅』のモデルルームは衝撃だったという。

「DIYでここまで変わるということが一目で分かるモデルルームを見て、面白そう！とわくわくしました。実際、自分たちの部屋をカスタマイズする際も、モデルルームのアイデアをたくさんまねさせてもらっています（笑）。何をしたらどう変わるか、実例を見ているので、夢も膨らむし、自分たちでもやれる！ というモチベーションにつながりましたね。実際の施工例を見ていることは心強かったです」（夫）

DIYに必要な材料やかかる費用など、分からないことだらけだったという夫妻だが、モデルルームの施工内容を参考にしながら、プランを練っていったそう。

ダークブラウンのナチュラルな雰囲気の床と漆喰の白い壁のコントラストが印象的なリビングダイニングは、もともと和室だった部屋とダイニングをつなげたもの。

「間仕切りを撤去し、和室とダイニングに同じシートを張って、広いリビングダイニングに変更しました。和室のほうは畳に直接張り付けているんですよ。間仕切りを撤去しただけでなく、床の色と素材が統一されたことで、空間が広く感じられますね」（夫）

リビングダイニングは妻の家族が応援に駆け付けてくれた2日間で、大部分が完成したという。

「大がかりな部分は、家族や友人などに手伝ってもらいながら、わいわい作業するのも楽しいですね。作業の後に、みんなでご飯を食べたり、家に人が来る機会が増えました」（妻）

入居してから半年以上が経過してもなお、まだまだカスタマイズしたい部分があると語る福山さん夫妻。

「週末に作業をして、毎週少しずつ部屋が変わっていくのは楽しいですね。住まいをセルフカスタマイズするなんて、はじめての経験ですし、試行錯誤しながらなので失敗もありますが、それもご愛嬌（笑）。賃貸ですが、自分たちでつくった空間だから、愛着もひとしおです」（妻）

今後は、リビングの壁に漆喰を塗り足していったり、和室の戸の上に手づくりの窓を付けたりしていきたいという。

「失敗を恐れず、楽しむことが、DIYのコツですね。最大の難関は『はじめること』かもしれません。やりはじめてしまうと、楽しくて止まらなくなりますよ」（夫）