遺言

遺言(ユイゴン)の意味・解説

遺言とは、財産分与について、被相続人が亡くなる前に、その意思表示を書面に残して死後に実現を図るもの。相続とは被相続人の財産を承継することであるから、自ら築いた財産の分与については、被相続人の意思が最優先されるべきとの考えから存するものである。
遺言により財産の帰属を明確にすることで、相続にかかわるトラブルを防ぐのが目的である。
遺言の相続財産に対する効力は大きく、法定相続分と異なる相続割合を設定したり、法定相続人以外の相続人を指定したりできる。
ただし、法定相続人のうち、配偶者、子ども、父母には、最低限相続できる財産を「遺留分」として保証している。この権利は、遺言によっても侵害することができない。
遺言には、遺言者の真意を確実に実現させる必要があるため、民法によって、自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言という3つの方式が定められている。

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