偏心率

偏心率(ヘンシンリツ)の意味・解説

偏心率とは、地震が起こった際、その力は建物の「重心」(質量の中心)に最もかかる。また、建物には、最も剛性が強い「剛心」があり、地震の際は、水平方向に変形したり、剛心の周りを回転する動きをし、建物にねじれを生じさせる。この重心と剛心とのずれを「偏心」といい、そのずれの程度を「偏心率」と呼んでいる。
住宅などの建築物に耐震構造を採用しても、偏心率が大きければ、設計計算通りの耐震性を得ることはできない。建築基準法では、高さ13m超または軒の高さ9m超の木造建築物をはじめとする特定建築物に対して、「偏心率は15/100を超えないこと」と定めている。

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