収納の基礎知識

09年08月19日
ブックマークする:
パーツを自由に組み合わせてつくるタイプが主流

あらかじめ設計に組み込んでおく造り付け収納は、各種パーツで構成。サイズを細かく選べるので、スペースにぴったり収められる。クロゼット、ウォークインクロゼット、オープンなリビング収納など自由自在に組み合わせられるものが多い。また、整理のしやすさなど使い勝手も選ぶパーツしだい。持ち物に合わせて選ぼう。

部屋のサイズや形に合わせて収納をぴったりつくれる自由設計型収納パーツ●パナソニック電工
望みどおりの収納ができるかパーツを検討し、扉の種類も決める

収納は扉枠と扉材、内部のパーツで構成される。扉のタイプは、折り戸と引き戸に分かれる。折り戸は全面開口できるので、物の出し入れに便利。引き戸は開けたときに戸が場所をとらないので、収納前面の空間を有効に使えるのが特徴だ。扉の素材に何を用いるかで質感が異なる。

どこにどのような収納が欲しいのかをまず決めて、それにふさわしいパーツが揃う商品かどうかを検討して選ぼう。

【折り戸】枠の中の折り戸をスライドさせて全面開口できる。4方枠と下枠のない3方枠がある●パナソニック電工

【引き戸】開閉がスムーズな上吊りローラー方式のクロゼット用扉。手前の開閉スペースが不要で空間を有効に活用●パナソニック電工

リビング収納は用途を考慮してユニットを選ぶ

テレビやオーディオ機器を設置したり、小物をしまったり、リビングの収納にはさまざまな用途が要求される。最近はその用途に合わせてユニットを選んで組み合わせるタイプが人気だ。 あらかじめどこに何を置くのか、しまうのかを十分に検討したうえでユニットを構成したい。棚やガラス扉のユニットをうまく活かして、見せる収納も工夫したいもの。

【テレビが置けるリビング収納】薄型テレビを中心に置き、上部収納、下部収納を組み合わせた例。耐震ロック機能もついているので万一のときにも安心●DAIKEN

【コーナータイプ】上と同じシリーズで、コーナーユニットを使ってスペースを活かした例。スモークガラスのユニットも組み合わせている●DAIKEN
扉の素材、内部造作が価格を決める

内部パーツは収納内部を有効に活用できるようになっている。自由に選べるので、自分の持ち物や予算に合わせて選びたい。どのパーツを選ぶかで、全体の費用が変わる。多くのパーツを選べば便利だが、あくまで予算と相談しながら検討を。

また、扉の仕上げは、樹脂シート張りが安く、突き板、むく材となるにつれて高くなる。どこまでインテリアとしてこだわるのかが費用の分かれ目だ。

【内部パーツ(例)】T字に組んだ仕切り板を基調構造として、引き出し、オープン棚などを選んで組み合わせられるクロゼット用の収納パーツ●パナソニック電工

シャツ3枚分が並ぶ引き出し

ネクタイ掛け

帽子掛け

洋服パイプ

出し入れに便利なオープン棚
文/林直樹
関連するコンテンツを読む

↑ページの先頭へ戻る

ページトップへ戻る