玄関ドアの基礎知識

09年08月19日
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金属製や木製が主流。その多くが多層構造に

玄関ドアはドア本体とドア枠、ドアノブ(取っ手)、クローザー(自動閉鎖装置)、丁番(ちょうつがい)などで構成されている。いうまでもなく内と外を隔てるもので、住まいの顔でもあるためデザインと同時に断熱性、防犯性を重視したい。素材はアルミやステンレスなどの金属製、木製などがあり、多くは芯に断熱材を挟んだ多層構造になっている。

断熱効果を高めた断熱玄関ドア。幅1235㎜×高さ2330㎜の親子ドアタイプ●新日軽
開き戸か引き戸か、使い勝手に合わせて選ぶ

玄関ドアを選ぶときは、まずどの開き方にするか検討しよう。

開き戸は外に開くものと内に開くものがある。玄関で靴を脱ぐわが国では外開きがほとんどだが、玄関内のスペースにゆとりがある場合は内開きを検討するのもよいだろう。

横方向にスライドさせて開閉する引き戸タイプは、開閉時のスペースが不要で、開けたままの状態を保てるといった特徴がある。車いすを使う場合などは、開放したまま使える点で便利だろう。建物の規模やデザインなども配慮して選択したい。

【引き戸タイプ】操作性のよい大型ハンドルや脱着サムターンなど防犯対策も。合わせ複層ガラスを採用●YKK AP

【開き戸タイプ】木調の温もりとアルミの素材感が融合し、ナチュラルモダンを演出●三協立山アルミ
断熱性と防犯性をよく検証して

断熱性と防犯性も玄関ドアを選ぶときの大きなポイント。断熱タイプのドアは内側に硬質ウレタンなどの断熱材を充填し、表面に鋼板を使用した構造。価格は通常のタイプで20万円台からと高めだが、結露やエネルギーロスが防げる。 防犯対策は、主錠と補助錠のツーロックが一般的。方向を気にせず差し込めるリバーシブルキーは一般鍵店ではコピーできないメリットが。室内から錠を開閉するサムターンには不正解錠を防ぐ脱着式も。ほかにICカードタイプ、指紋などで操作するキーなど多彩。

断熱パネルと断熱枠を採用して優れた断熱性を実現。室内外の温度差が大きくても結露の発生を大幅に軽減する●YKK AP

防犯のための工夫

【IC カードを使ったキー】ボタンを押してカードを近づけるだけで2ロック同時に自動施解錠できるシステム●トステム

【カギの掛け忘れを色で確認】サムターンはボタンを押すだけで取り外せる。はずした状態でも鍵がかかっているかわかるよう色で表示。赤は開いていて危険●トステム
文/香川喜久江
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