住宅設備の基礎知識(室内ドア)

公開日 2009年08月19日
住宅設備の基礎知識(室内ドア)

樹脂シートからむく材までグレードがそろう

室内ドアもインテリアの雰囲気を決める重要なアイテムだ。木質系素材が主流で、木で枠を組んだ上に繊維板などの面材を張り、突き板や樹脂シートで仕上げたものが多い。むく材や集成材に直接、塗装を施したものもある。また、最近ではこれまでなかったアルミ枠にアクリル板を張った、光を通す引き戸タイプも登場している。
(右図)樹脂シート張りのドア。直線を意識したスタイリッシュでモダンなデザイン●パナソニック電工

設計段階で、ドアの位置と開閉方式を決める

室内建具は、開閉方式で下記の3種類に分かれる。一般には開き戸、いわゆるドアが多い。ドアは開けたときにドア同士がぶつからないよう、設ける位置に気をつける必要がある。
最近は引き戸も人気になっている。引き戸はちょっと開けておくことができるため、通風を確保したり子ども部屋の気配を察したりできる。また、お年寄りにとって引き戸は開け閉めしやすいというメリットもある。

【左・開き戸】洋室で最も多く使われているドア。動線を考慮して、位置 と内開き、外開きの方式を選ぶ。ハンドルの操作性も配慮●パナソニック電工
【中央・引き戸】和室で主に使われるが、最近は洋風の部屋にも。通風を確保しやすいし、開閉動作がラクにできるメリットも●パナソニック電工
【右・折り戸】開き戸よりも開閉スペースが少なくてすむので、設置間口の少ないトイレや洗面室などに向く●パナソニック電工

床材など内装と色・柄を合わせることが大切

開閉方式と位置を決めたら次は、色や柄、素材を決めよう。床材などと合わせてトータルコーディネートを心がけることが大切。例えばナチュラルな色で統一すると、明るくカジュアルな雰囲気になるし、ダークな色で統一すると落ち着いた雰囲気になる。あるいは、光を通す間仕切り建具を使って、空間に広がり感をもたせる方法も。雰囲気をつかむためには、モデルハウスをなるべく多く見ておくのがよいだろう。

【左・トラッドなイメージ】トラッドな雰囲気のドア。同じ色調の腰壁、床材とコーディネートして落ち着いた雰囲気に●LIXIL(トステム)
【中央】アルミフレームとアクリル板を組み合わせ、開放感を演出する間仕切り建具。幅3410mm×高さ2442mm●YKK AP
【右・カジュアルなイメージ】樹脂パネルの丸窓がついたカジュアルでモダンな引き戸●LIXIL

むくか、突き板か、樹脂シートかでドアの価格は変わる

室内建具のグレードは、MDF(中質繊維板)など木質建材の下地に木目を印刷した樹脂シートを張ったもの、天然木を薄くスライスした突き板を張ったもの、むく材の順で高くなる。突き板にはやはり独特の重厚感や肌触りのよさがあり、むく材は、長く使っているうちに味わいが出てくる。デザインに凝ったものも高くなる傾向がある。

【左・樹脂シート張り】樹脂シートを表面に張ったドア。多彩な色・柄・デザインを用意●ウッドワン
【中央・突き板張り】独特な木目が出る広葉樹の突き板を表面に採用●ウッドワン
【右・むく材】ニュージーパイン (ラジアータパイン)むくのドア●ウッドワン
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文/林直樹
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