室内ドアもインテリアの雰囲気を決める重要なアイテムだ。木質系素材が主流で、木で枠を組んだ上に繊維板などの面材を張り、突き板や樹脂シートで仕上げたものが多い。むく材や集成材に直接、塗装を施したものもある。また、最近ではこれまでなかったアルミ枠にアクリル板を張った、光を通す引き戸タイプも登場している。
(右図)樹脂シート張りのドア。直線を意識したスタイリッシュでモダンなデザイン●パナソニック電工
室内建具は、開閉方式で下記の3種類に分かれる。一般には開き戸、いわゆるドアが多い。ドアは開けたときにドア同士がぶつからないよう、設ける位置に気をつける必要がある。
最近は引き戸も人気になっている。引き戸はちょっと開けておくことができるため、通風を確保したり子ども部屋の気配を察したりできる。また、お年寄りにとって引き戸は開け閉めしやすいというメリットもある。
開閉方式と位置を決めたら次は、色や柄、素材を決めよう。床材などと合わせてトータルコーディネートを心がけることが大切。例えばナチュラルな色で統一すると、明るくカジュアルな雰囲気になるし、ダークな色で統一すると落ち着いた雰囲気になる。あるいは、光を通す間仕切り建具を使って、空間に広がり感をもたせる方法も。雰囲気をつかむためには、モデルハウスをなるべく多く見ておくのがよいだろう。
室内建具のグレードは、MDF(中質繊維板)など木質建材の下地に木目を印刷した樹脂シートを張ったもの、天然木を薄くスライスした突き板を張ったもの、むく材の順で高くなる。突き板にはやはり独特の重厚感や肌触りのよさがあり、むく材は、長く使っているうちに味わいが出てくる。デザインに凝ったものも高くなる傾向がある。