休日にはサイクリングロードで風を受け、家庭では省エネに努めるなど、地球環境を意識し、エコなライフスタイルを実践する人が増えている。家づくりやリフォームも設計の工夫や設備・建材の選び方でエコで経済的な住まいにすることが可能だ。
ここでは、そうした住まいを実践するためのエコな設備の疑問について説明しよう。
左で「採用した」と答えた人にどんな設備・建材を採用したのか聞いたもの。断熱材や食器洗い乾燥機、節水型トイレが半数を超え、太陽光発電も25%を超えた(全回答者82)
実際の家づくり(新築・リフォーム)において、省エネ・エコにつながる設備・建材を採用したかどうかを質問した結果、多くの人が「採用した」と答えた(全回答者104)
暮らしをエコにしてくれる設備や建材って、どういうものがあるの?そもそもエコな家づくりって、どういうもの?
そんな疑問について、わかりやすく解説しよう。
A 断熱性のアップが決め手
住まいの断熱性が低いと冷暖房の効率が悪い家になる。床、壁、屋根(または天井)と開口部をしっかり断熱して、魔法瓶のような家にすることがエコ住宅の基本。断熱の方法は、床などの構造部には断熱材をすき間なく入れること、窓は複層ガラスや断熱サッシを採用、玄関ドアも断熱材の入った断熱ドアにすることだ。
A 等級1~4まであり、住宅エコポイントは等級4以上”>A 等級1~4まであり、住宅エコポイントは等級4以上
住まいの断熱は省エネ基準に合致しているかどうかであらわされる。
1999年に改正された「次世代省エネ基準」が最高レベルで、住宅エコポイントはこの基準以上が対象。住宅性能表示制度の省エネ等級は省エネ基準に対応している(右表参照)。等級の数値が大きくなるほど性能が高く、等級4が「次世代省エネ基準」に相当する。
A 目安として年間約12万円の節約に
屋根の角度や方位など日照条件によって得られる電力が違うので、あくまで目安にすぎないが、太陽光発電による年間の予想節約電気料金は12万4613円になる。
条件/地域:東京、買取単価42円、太陽光発電設置前の電気代:月平均1万2000円、システム:3.84kW、方位:真南、角度:30°、生活:中間型。
(京セラソーラーコーポレーションのホームページでシミュレーション)
【写真左】厚みを抑えた薄型の屋根置き型太陽電池パネル。寄棟・切妻屋根に対応し、デザイン性も高く、屋根面にフィットする。
●SAMURAI/京セラコーポレーション
■調査概要
調査方法:インターネットリサーチ
実施期間:2011年2月4日~2011年2月5日
対象者:2年以内に注文住宅を購入、またはリフォーム(300万円以上)を行った世帯(有効回答数:104)
実施機関:マクロミル
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