不動産不況の影響を受けて、分譲マンションの賃料相場も下がり気味なようだ。東京カンテイがまとめた2009年3月の分譲マンション賃料データによると、全般的に賃料はここ数年上昇傾向が続いていたが、2009年に入って低下傾向にある。首都圏の3月の1㎡当たり賃料は2603円で、前年同月比では1.8%アップしているが、前月比では0.8%のダウンとなった。東京23区では2008年上期まで上昇が続いたが、同下期以降は横ばいからゆるやかな下落に転じており、今年3月の賃料は1年前より2.8%ダウンしている。
賃料相場は下落に転じたものの、価格相場はもっと大きく下落している。同社のデータによると、2009年3月の70㎡換算の中古マンション価格は、首都圏が2833万円で前年同月比マイナス13.3%、東京23区は4066万円で同マイナス13.4%だ。その結果、年間賃料を価格で割った利回りは、首都圏が2008年3月の6.6%から2009年3月は7.7%にアップ。東京23区も同じく6.1%から6.8%に上昇した。利回りが高いほど人に貸したときにトクする可能性が高いから、その意味からも今はマンションが買い得かもしれませんね。