知らないと損するマンション管理費のヒミツ

公開日 2009年08月19日
知らないと損する管理費のヒミツ

マンション購入後にかかる、管理費をはじめとするさまざまなお金。どんな仕組みになっていて、どんな風に使われるのか、気になったことはない?今回は、そんな管理費の疑問・不安を徹底解決!今後の家選びの参考にしてほしい。

マンションの管理費は安ければ安いほどいいと思っていない?

管理費+修繕積立金の分布

管理費は、マンションの住み心地を左右する大切なお金。単に安ければいいというものではない。管理費はどのように決められていて、何のために使われているのか、詳しく見ていこう。

管理費+修繕積立金の平均は月々2万1535円

管理費は平均1万5002円、修繕積立金は平均6533円で、

合計2万1535円

出典/「首都圏新築マンション契約者動向調査」(リクルート調べ)

住み心地や価値に直結するマンションの管理

住み心地や価値に直結するマンションの管理

掃除が行き届いていなかったり、メンテナンスがきちんとされていないマンションは、住み心地が悪いだけでなく、中古として売りに出されるときも、「ここに住みたい」と思ってもらいにくくなり、マイナス評価される可能性がある。

つまり、管理の良しあしは、資産価値にも影響する。マンションの資産価値を維持するため、管理費や修繕積立金は必要なお金なのだ。

写真/きちんと清掃され、植栽の手入れもされているエントランスなら、住み心地もいい

マンションの管理には、日常的なものと長期的なものが必要

管理費と修繕積立金の違い

管理にかかわるお金は、大きく分けて管理費と修繕積立金の2つ。

管理費は、エレベーターの点検、共用部分の清掃、管理員の窓口業務など毎日の日常的な業務に使われ、修繕積立金は外壁の補修、屋上の防水工事、建物診断など建物を長期的に維持するために使われる。「修繕積立金に関しては、入居後段階的に上がっていくケースが多いです」(巻島さん)

みんなはいくら払っている?実際のナマ声を聞いてみよう

埼玉県川口市 Kさん 2万7500円/月

入居して13年、昨年大規模修繕をしました。これまでの修繕積立金の積み立てで十分足りたので、今回のために一時金を払うことはありませんでした。管理員は9時~17時までいてくれて安心。支払っている金額には納得しています。

DATA
●入居時期:1995年4月
●総戸数115戸
●管理形態:日勤管理
●共用施設:なし
●管理費:1万3500円
●修繕積立金:1万4000円

東京都港区 Oさん 2万9620円/月

子どもの遊び場としてはもちろん、ママ友との集まりなど、共用施設はとにかく利用しています!共用施設のおかげで住人同士仲がよく、恩恵を受けているので、管理費は高く感じません。ただ修繕積立金は入居時から約9千円上がりました。

DATA
●入居時期:2003年3月
●総戸数:355戸
●管理形態:常駐管理
●共用施設:プレイルーム、パーティールーム、ゲストルーム、公園、DVDシアター、ミニコンビニ
●管理費:1万4600円
●修繕積立金:1万5020円

神奈川県横浜市 Yさん 2万3200円/月

共用施設がない割に管理費は高いかもしれませんが、戸数が少ないから仕方ないです。その分、同じフロアの人はみんな顔見知りだから、不審者がいたらすぐ分かります。管理員も8時~14時まで毎日いるので、廊下も玄関もすごくキレイですよ。

DATA
●入居時期2005年6月
●総戸数:38戸
●管理形態:日勤管理
●共用施設:なし
●管理費:1万4600円
●修繕積立金:8600円

東京都板橋区 Hさん 4万350円/月

正直、管理費は高いですが、24時間警備はもちろん、フロントサービス、荷物を運んでくれるポーターサービスなど、まるでホテルのような暮らしができるタワーマンションなので満足しています。荷物搬入用のエレベーターもあるんですよ。

DATA
●入居時期:2003年3月
●総戸数:314戸
●管理形態:常駐管理
●共用施設:スカイラウンジ、屋上テラス、オフィスルーム、ゲストルーム、集会室
●管理費:2万9600円
●修繕積立金:1万750円

千葉県浦安市 Uさん 1万2000円/月

大規模マンションに比べれば共用施設はないですが、その分管理費は安い。管理員も週3回午前中だけの巡回ですが、こぢんまりしたマンション。特に不便は感じません。いずれ修繕積立金は上がるかもしれませんが、まだ先の話みたいです。

DATA
●入居時期:2007年11月
●総戸数:31戸
●管理形態:巡回管理
●共用施設:なし
●管理費:7000円
●修繕積立金:5000円

マンションの管理サービスと金額に納得できる物件を選ぼう

資産価値を高めるうえでも管理は大切なこと。安ければ安いほどいいわけではない。ただし、どんな物件を選ぶかは個人の価値観次第。「共用施設やソフトサービスが充実した物件を選び、それを利用し尽くしてその恩恵を受ける考え方もあれば、金銭的負担が少ないシンプルな物件で十分という考えもあります」と巻島さん。内容を把握し、自分の望むサービスと金額の折り合いがつくところで選ぼう。

まとめ

管理費は、共用部分の清掃・点検、管理員の窓口業務など日常的な業務に使われる

修繕積立金は、外壁・屋上の補修や防水工事、建物診断など建物の長期的な維持に使われる

管理の良しあしは資産価値にも影響するため、金額とサービス内容を要確認

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取材・文/長谷井涼子 イラスト/木村吉見
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