●「まずは予算をざっくり決めることから。」(江東区・35歳・ファミリー)
●最初は軽い気持ちでモデルルームへ。そうしたら楽しくなって、帰り道に情報誌を集めることから始めました。」( 座間市・32歳・ファミリー)
●「とにかくいろんな物件を見ることに。すると自然と自分の優先順位や、価格と条件のバランスが分かるようになった。」(中央区・36歳・シングル女性)
●「フリーペーパーやネットなど情報収集をしてから、候補物件を選んだほうが、 モデルルームに行く数も絞れて効率的。」(文京区・38歳・ファミリー)
まずは情報収集か、とにかくモデルルームに行くかにタイプは二分される。「ネットや情報誌で相場や物件情報など予習すると効率的です」(平賀さん)。ただし行かないと分からないことも多く、情報だけで判断すると、いい物件を見逃す可能性も。まずは行動してみては?
●「「家にいる時間が長いのは私なんだから」で押し通す。」(さいたま市・44歳・カップル)
●「間取りや設備は主婦である妻の意見を尊重し、それ以外は私が主導権をにぎった。特に売主の信頼度は重視した。」(志木市・42歳・ファミリー)
●「「駅前・24時間管理・4LDK」を武器に、「郊外の一戸建て」派だった妻を説得し、駅前のマンションを購入!」(横浜市・42歳・ファミリー)
●「夫は通勤の便利さ、私は広さを重視し、予算内で「落としどころ」の物件が見つかるまで探した。ただし、眺望は断念。」(墨田区・37歳・カップル)
「夫は資金計画、妻が間取りなど役割分担しているケースが多いです。子どもは? 妻の仕事は?などライフプランを話し合うことも大切です」(平賀さん)。ちなみに夫婦のみ世帯で「どちらが主導権を握ったか?」という質問には半数が「対等」と答えている。
●「朝、昼、夜、何度も物件周辺に足を運ぶ。」(三郷市・33歳・カップル)
●「実際に朝の通勤時間帯に、上り電車にも乗ってみた。実際に耐えられる混雑度かどうか体感するのが一番ですから。」(さいたま市・33歳・カップル)
●「事前にチェックリストを作っておき、その場で記入。帰宅後は、そのまま比較できる資料になるから便利ですよ。」(台東区・28歳・シングル女性)
●「物件の資料を事前に入手し、目を通してからモデルルームに行くほうが、実際の見学時に的確な質問ができる。」(墨田区・37歳・カップル)
●「廊下や洗面所、ドアまわりなど、日常でよくすれ違う場所を、嫁と同時に歩いたり、並んだりして、確認しました。」(座間市・32歳・ファミリー)
「素敵すぎるモデルルームと、実際の購入物件に隔たりを感じる方は多い」と平賀さん。「モデルルームは参考程度」という声も多かった。その代わり、みんなが実践したのは「希望間取りに家具を書き込む」、「何度も現地を訪れる」ということ。ぜひ真似したい。
●「日々節約して、繰り上げ返済をすることに。」(川崎市・31歳・ファミリー)
●「一生に一度の買い物だから妥協したくなくて、「いい家に住めば働く意欲もわく!」を合言葉に共働きを続けている。」(立川市・44歳・カップル)
●「お互いの実家からの援助(合計300万円)でなんとか乗り切った。実際に親に物件を見てもらうのがいいみたい。」(川崎市・30歳・カップル)
●「家のローンだけで苦しくなるのはイヤなので、希望物件を変更。不況になった今、無理しなくてよかったと思う。」(横浜市・36歳・ファミリー)
予算オーバー分が無理しすぎない範囲かも大事。「固定金利、定年までに返せる返済期間、ボーナス返済なしという条件で計算。年間返済額が夫1人の年収の25%以内がひとつの目安」(平賀さん)。ちなみに購入価格の年収倍率は5~6倍が最も多い。
●「駅徒歩15分だけど毎日のいい散歩に。」(川崎市・50歳・ファミリー)
●「想定外のエリアだけど意外に都心で便利。」(江東区・38歳・ファミリー)
●「眺めは悪くなるが下層階に。年に1~2回の花火大会のために予算を無理して高層階にしなくて正解だったと思う。」(横浜市・45歳・シングル男性)
●「予算上エントランス真上の2階の住戸に。その後、妊娠。子どもがドンドン音を立てても気を使わなくてもいい。」(大田区・30歳・カップル)
「本当は角住戸がよかったけど、中住戸は、冬は暖かいし、南北の窓を開ければ風通しもよく、光熱費が節約できる。」
(荒川区・39歳・カップル)
特に立地面で「希望エリアではなかったが、住めば都です」という声が多かった。「マイホーム選びには正解はありません。視野を広げてみて、ひとつ妥協したら予算内で理想の家が見つかるかも」(平賀さん)。ちなみにみんなが妥協した項目は右のとおり。
●「東南角住戸で日当たりと風通しが抜群!」(立川市・44歳・カップル共働き)
●「駅からの近さ。未婚で、将来どうなるか分からないので、売りやすさ、貸しやすさを考えると正解だったと思う。」(江東区・33歳・シングル女性)
●「広さと、富士山も東京タワーも眺められる眺望。将来リフォームしても、この眺望や広さは変えられませんから。」(板橋区・36歳・ファミリー)
●「南向き、天井高にこだわったため、リビングは広さのわりに開放感があり、ルーフバルコニーも付いて居心地抜群。」(川崎市・30歳・カップル)
「日当たり」、「駅からの近さ」という声が多かった。「設備や間取りなどはリフォームで変えられます。それなら、立地や広さなど、”住んでから変えられない要素”を重視するべきですね」(平賀さん)。ちなみにデータでも、価格の次は、立地や広さを重視している結果に。
●「最終的には不安や妥協の少ないほうに。」(川崎市・36歳・ファミリー)
●「候補物件のチェック表を作成。交通の便や売主の信頼度、プランなど、重要な点を5段階評価してから、比較した。」(港区・52歳・ファミリー)
●「最後は営業担当者の態度で決めた。マンション建設における近隣との折り合いについても誠実に答えてくれた。」(草加市・36歳・カップル)
●「営業の方に「他に気になっている物件がある」と伝えると、ぞれぞれのメリットデメリットが分かりやすい。」(川崎市・50歳・ファミリー)
●「とにかく何度も足を運ぶ。時間帯を変えて現地に行く、担当者に質問をぶつける。とことん調べて考えてみた。(座間市・32歳・ファミリー)
「何度も見学し、最後は直感で!」(さいたま市・44歳・ファミリー)
「各項目を客観的に比較し、最後は自分が何を優先させるかで決断しているようだ。最後は直感、という声も多い。「最終的な判断なら、”どちらが資産価値が高いかという視点で”と私はアドバイスしています。そのほうが後悔が少ないはずです」(平賀さん)
●「1件で決めた。もっと他も見ればよかった。」(越谷市・42歳・カップル妻専業主婦)
●「「これは!」と思う物件に出会えたら、即決すべき。迷っていると他人に先を越される。そのためにも判断力は必要だ。」(横浜市・40歳・ファミリー)
●「完成後に決めたため、間取りセレクトやオプションが選べなかった。もう少し早く動けば、いろいろできたのに。」(習志野市・50歳・カップル)
●「2年以上かかって探していたので、その間にもっと自己資金を増やす努力もするべきだった……。」(江東区・41歳・ファミリー)
「もっと物件を見ればよかった」と答えている人が多い。データでも「3件以内で決めてしまう」人が4割弱だ。見る目を養うためにも、本命物件の良さを確認するにも、もう少し数をこなしたい。「家探しは冷静かつスピーディーさが大事です」(平賀さん)