ぴったりな家を創る”ちょいタマイズ”って?

公開日 2011年06月15日
ぴったりな家を創る

What’s? 「ちょいタマイズ」

例えばスニーカーの紐を好みのものに変える。ケータイにシールやストーンを貼り付けてデコレーションしたり。既製品にちょこっと手を加えて自分オリジナルにするのがカスタマイズ。住宅でそんなカスタマイズをすることをSUUMOでは「ちょいタマイズ」と名付けました。

【case1】新築一戸建てを139万円でちょいタマイズ
「明るくモダンな空間で暮らしたい」新築の内装をカスタマイズし、理想のインテリアに

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Nさんの「ちょいタマイズ」データ

床工事:約41万円
建具・窓枠・クロス工事:約60万円
照明・電気工事:約25万円
諸経費・廃材・養生等:約13万円
計約139万円

設計施工/ヒロタ

Nさん夫妻が購入したのは新築の一戸建て住宅。JR駅前という便利な立地や間取り、シンプルなデザインの外観は気に入っていたものの、唯一の不満はインテリアのテイストだった。「床やドア、収納の建具などが木目調のブラウンで、なんとなく暗い印象だったんです。できればモダンで明るいイメージにしたくて」とNさん。

そこで、1階部分のちょいタマイズに踏みきった。床は、ごく一般的なナチュラルブラウンのフローリングから、白い大理石調の床材に。大きな面積を占めるだけに、印象が一変する。さらにクローゼットは同じ色調の既製品の収納建具を採用。ドアも白のシンプルなデザインのものに変更した。
そして注目すべきは、対面式キッチンのカウンターと玄関にある下足入れ。なんと、夫が自ら塗装したのだとか。「以前、自動車の塗装の仕事をしていた経験がありますので」と、まさにプロ級の仕上がりだ。

インテリアに興味があるという妻は、大きく変わった室内のイメージに合わせて白のスツールやガラステーブルを新調。ソファは思いきり鮮やかな赤を選んだ。その対比がNさんの家ならではの、個性的な空間を生み出している。「安い費用で思いどおりの家になって、リフォームしてよかった」と、ちょいタマイズに大満足のNさん夫妻だ。

【case2】新築マンションを50万円でちょいタマイズ
お気に入りの家具に合わせて間仕切りを取り払い、広~いリビングに

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Sさんの「ちょいタマイズ」データ

木工事:約30万円
電気工事:約10万円
その他:約10万円
計約50万円

設計施工/一級建築士事務所エンラージ

間取り

4000万円までの予算で広めの3LDKを探していたSさん夫妻が見つけたのは、85m?近くある4LDKの住戸。「とにかく広いリビングが欲しかったたので、この広さは魅力でした。入居前にリフォームでリビングを広くするするつもりで購入を決めました」

Sさんが行ったちょいタマイズは、約5畳の洋室の間仕切りを撤去し、リビングダイニングとひと続きにするというもの。約18畳の広いリビングダイニングが出現したおかげでマンションを購入する前から置きたいと考えていた、お気に入りのソファとテレビボードを配置しても余裕たっぷり。パソコンデスクを置くスペースも確保できた。

「このマンションは私たちが見つけたとき、すでに完成していたんですね。だから工事途中での変更はできなかったんですが、やはり自分たちらしい暮らしは大切にしたい。それでリフォームに踏み切ったのですが、思いのほか安価な費用でできたので幸いでした」

ほかに、キッチンの背面に食器棚をつくり付けることも提案されたが、以前から持っていたカウンタータイプの食器棚のサイズがぴったり合うことが分かり、天板だけキッチンの色に合わせて替えた。賢いちょいタマイズで素敵なインテリアが実現した。

【case3】新築マンションを約400万円でちょいタマイズ
洋室の間仕切りを撤去し空間を広く個性的な造作家具でスタイリッシュな空間を実現

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Sさんの「ちょいタマイズ」データ

間仕切り壁撤去工事:約100万円
造作家具工事:約300万円
(照明工事費含む)
計約400万円

設計/和田浩一(STUDIO KAZ)

間取り

Sさんの住まいは郊外の駅近くに建つ新築マンション。夫婦だけの暮らしなので、広めの寝室1室とLDKがあれば十分と考えていたが、1LDKの分譲マンションは少なく、あっても個室が狭いものがほとんど。そこで2LDKの物件を購入し、洋室の間仕切りを撤去。ゆったりとした1LDKに。<

「壁を撤去すると床や天井などの補修が必要になります。新築物件は床などの仕上げ材の予備があることが多く、それを分けてもらえば、床や天井などの補修が比較的容易にできることもあります<」というのは、リフォームの設計を行ったインテリアデザイナーの和田浩一さん。LDの照明を間接照明とスポットライト、フロアスタンドに。

家具もオリジナルをオーダーして、Sさんだけの個性的でスタイリッシュな空間に。「どこよりも落ち着きますね」というSさんだ。

「ちょいタマイズ」のメリットって?

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住宅に求めるものは、人それぞれ。注文住宅でもなければ、なかなか自分にぴったりの家には出合えないものだ。とはいえ、注文住宅だと予算も工期もそれなりにかかってしまう。
そこで注目したいのが「ちょいタマイズ」という手法。例えば住宅にかける予算のうち、1割程度を手元に残しておき、80%満足の家を探す。そして、残しておいたお金で住まいを自分スタイルに変えるのだ。これなら予算内で、満足度の高い家を実現できるわけだ。家探しと、家づくり。1回の住宅取得で2度楽しめるのも「ちょいタマイズ」の魅力といえるだろう。
すでにそうした「ちょいタマイズ」を実践している人も少なくない(下のデータ参照)。今や「ちょいタマイズ」は家探しのトレンドといってもよさそうだ。

グラフ

新築マンション購入者の半数以上が「ちょいタマイズ」
新築マンション購入時に、18%の人がオプション以外でリフォームを行い、オプションでの変更を合わせると、53%の人が何らかのかたちでカスタマイズしている。
※2010年3月リクルート調査

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取材・文/PLUS ONE 撮影/垂見孔士 スニーカーのイラスト/ナムーラ・ミチヨ 取材協力・写真提供/ヒロタ・一級建築士事務所エンラージ・STUDIO KAZ
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