自分に合っているのはどっち?マンションvs一戸建て

最終更新日 2022年04月01日
自分に合ってるのはどっち?マンションvs一戸建て

マンションか一戸建てか、マイホーム購入を考えるとき、多くの人が迷うテーマだ。マンションと一戸建てでは大きく住み心地が変わるので、その違いを理解しておくと、住まい選びがスムーズに進められるはず!

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[マンションVS一戸建て]徹底比較!選んで正解なのはどっち?

1.住宅の特徴はどう違う?

立地の良さで選ぶならマンション 環境にこだわりたい人は一戸建てが〇

立地・利便性

一般的には駅の近くにマンション、駅から少し離れて一戸建てが建てられている。マンションはもともとコンパクトで効率的な住まいとして、通勤や買い物など利便性の高い駅近くで建設されることが多い。一方、一戸建ては静かで落ち着いた環境を求めて建てられていることが多い。立地の良さを優先するならマンション、環境優先なら一戸建てを。

間取り・広さ

マンションは無駄がなく、効率的な間取りになっていることが多い。階段の上り下りがないので家事が楽だし、段差が少ないのでお年寄りや子どもにも安全。一方、一戸建ては階段下などに無駄なスペースが生じやすい。ただし、リビングなどパブリック空間と個室などプライベート空間を分けやすい点は長所。また、注文住宅なら空間の有効活用や思い通りの自由な間取りが可能になる。

設備・仕様

住戸内の設備については、新築物件では大きな差はない。ただ、排水口で生ゴミを処理できるディスポーザーのように集合住宅でなければ設置しにくいものがあったり、逆に太陽光発電など一戸建てのほうが設置しやすいものもある。さらに宅配ボックスなど共用の設備は、一戸建てにはないマンションならではのメリットといえる。

セキュリティ

一般的にはマンションが優れている。新しい物件だと二重、三重のオートロックに加え、大規模物件では警備員による24時間パトロール体制も珍しくない。オートロックシステムも指紋認証方式など進化は著しい。一戸建てもホームセキュリティが普及しているものの、マンションと比較すると確実性やスピード対応という面からかなわない。

車の利用

マンションは規模が大きくなるほど住戸と駐車場の距離が長くなる可能性があり、なおかつ機械式だと出し入れに時間がかかる。これだと雨の日や大きな荷物を抱えているときは使い勝手が悪くなりがち。対して一戸建ては、玄関を出てすぐ車に乗り降りできるので荷物の出し入れも楽でストレスがない。またマンションでは駐車場利用料金がかかり、ほとんどの一戸建てはかからないのも大きな違い。

2.住み心地はどう違う?

眺望などの開放感を求めるならマンション 独立性があり落ち着いた暮らしは一戸建て

日当たり・眺望

日当たりと眺望の良さは階高があるマンションの大きなメリット。タワーマンションでなくても、中高層階では開放感のある暮らしが実現することが多い。一方、一戸建ては南面に建物があるかないか、隣戸との距離が保たれているかによって大きく変わってくる。南面に空間があれば日当たりは確保できるが、高台でない限り眺望は期待しにくいのが実情。

風通し・採光

風が通り抜けて家の中が明るいための条件は、ズバリ窓の数が多いこと。マンションは角住戸でない限り、窓の数が限られてくる。通常はバルコニー側と共用廊下側の二つの面に複数の窓があるが、日中でも点灯が必要な空間も少なくない。一戸建ては各部屋に複数の窓があることが多く、隣戸と極端に接近している場合を除き、風通し・採光ともに優れている。

マンションは床や壁を通して建物内部の音が伝わりやすく、一戸建ては窓など開口部が多いことから外部からの音が侵入しやすいのが特徴。従って日々の生活においては、マンションでは上下、左右の隣接住戸の生活音、一戸建ては隣近所の騒音が問題になるケースが出てくる。どちらも隣近所への配慮が大切になってくる。

暑さ・寒さ

マンションはコンクリートでできているので、断熱・機密性能に優れている。しかも上下左右を囲まれているので冬でも暖かく快適に過ごせる。ただし、最上階などは夏には熱が逃げず、室内が冷えにくいことも。一戸建ても最近の新築物件では高気密・高断熱仕様が増えているがマンションにはかなわない。

管理

日常の清掃やメンテナンスについては、管理費としてお金をかけることで、直接自分で行う必要がないマンションに対し、時間と労力を割いて自分で管理するのが一戸建て。家に対して自分でメンテナンスしたりするのが苦にならない人は一戸建て、そうしたことが面倒な人にはマンションが向いている。

近所付き合いやゴミ出しについて

マンションでは必要以上に近所付き合いを気にする必要がなく、24時間いつでもゴミ出しができるなど便利。それに比べて一戸建てでは決められた日時にしかゴミを出せないことが多い。またゴミ集積所の清掃当番などが持ち回りであり、一定の近所付き合いとスムーズなコミュニケーションが必要になってくる。

3.将来を考えるとどっち?

構造的に長持ちするのはマンション リフォームなどの自由度は一戸建て

長持ち度

コンクリートでできているマンションのほうが、一般的な木造の一戸建てより長く持つ。一般的にはマンションで50年~70年、一戸建てで35年~50年といわれている。ただし、一戸建てにもコンクリート住宅など、木造以外の家もある。最近では長持ち住宅を普及させようという動きも活発で、マンション・一戸建てとも寿命が延びつつある。

耐震性能

マンションのほうが、耐震性能が高いと考えられがちだが、実際にはきちんとした設計・構造であれば、一戸建てでも問題ない。マンションで普及している基礎部分にゴムを挟んで揺れを逃がす免震工法など、最新の工法は一戸建てにも採用されつつある。ただし、築年数が古いマンションや一戸建てでは耐震補強などの工事が必要な場合もある。

リフォームの自由さ

圧倒的に一戸建てのほうが有利。マンションには専有部分と共用部分があり、例えば玄関ドアやサッシなどは共用部分なので自由に替えられないのだ。また、専有部分であるフローリングも下階への影響の点から管理組合の許可が必要なことがあり、いろいろ制約が多い。一戸建ての場合はリフォームから将来の建て替えまで自由だ。

4.かかるお金はどちらが有利?

マンションでは毎月管理費や修繕積立金がかかる 一戸建ても修繕費用を準備しておく必要がある

購入価格

立地や広さなど条件によってケースバイケース。ただ仮に同じ立地、広さとして比較すると、一戸建てが高くなることが多い。これはマンションと一戸建ての土地の持ち分比率の違いからくるもの。マンションは各住戸の広さに応じて居住者で土地を共有するが、一戸建ては1人で所有する。土地が多い分だけ、一戸建てのほうが高くなるわけだ。

諸費用

新築、中古を問わず、マンションにも一戸建てにも同じようにかかるのは契約のための印紙代や登記費用、ローン保証料など。新築マンションでは将来の大規模修繕に備える修繕積立基金が加わる。また中古物件だと仲介会社に支払う仲介手数料(売買価格の3%+6万円)+消費税がかかる。諸費用の大まかな目安は物件価格の3%~10%程度。

ローンの支払額

同じ住宅ローンでも、一戸建てに比べてマンションのほうが長くローンを組めることがある。これは建物の寿命と関連するもので、返済期間が長くなれば月々のローン支払額を軽減できるというメリットがある。ただし、返済期間が長くなれば、結果的に総返済額が多くなることを知っておこう。

ライフスタイルで選びたい

通勤や駅利用の便利さならマンション 子育て環境優先のファミリーなら一戸建て

マンションか一戸建てか、どちらを選ぶかはライフスタイルと深くかかわってくる。例えば主要都市で電車通勤するディンクスなら利便性の良いマンションのほうが機能的。一方、子育てファミリーなら、周囲に公園などが充実した、環境の良い一戸建てのほうが向いているなど、自分たちの今、そして将来のライフスタイルを考えて選択しよう。

この記事は、2022年3月17日現在の情報です

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