好奇心の芽、うずうず 庭は最大の成長の場だ!

公開日 2009年08月19日
注文住宅土地探しマニュアル

60坪以上の広さで楽しむ子どものための庭づくり

「子どもが成長できる庭」になるかどうかは使い方次第。子どもにも親にも楽しめる庭にするには、どうすればいいか、専門家にお聞きした。

1.ウッドデッキ

ウッドデッキ

子どもにとって、サッシから庭へ下りる段差はかなりのもの。ウッドデッキやテラスをつくって、部屋からスッと出られる環境にしておこう。その際、奥行きは最低でも3~4mはとっておくこと。それだけあれば、洗濯物を干すにも、イスとテーブルを置いてくつろぐにも十分。室内から外を見たときに、広がりが感じられるという効果も。

2.壁(デザイン壁)

壁(デザイン壁)

道路や隣家から丸見えの状態だと、常にレースのカーテンが必要。砂場をつくっても、室内から子どもの様子を確認できなくなってしまう。庭に出る機会が減り、せっかくの庭が宝の持ち腐れに。そこで、近隣からの視線が気になる場所にはあらかじめ生け垣や壁をつくってプライバシーを確保。写真のようなデザイン壁ならなおgood。

3.キッチンガーデン(家庭菜園)

キッチンガーデン(家庭菜園)

子どもの情操教育に役立つキッチンガーデンだが、どうしても見栄えが悪くなりがち。リビングの真正面などは避けながらも日当たりのいい場所に。手間なくどんどん実がなるプチトマトは、初心者にもオススメ。粘土質で固い土地が多い場合は、栽培用の土を入れて“レイズドベッド”(地面より高さのある花壇)にすると成功しやすい。

4.芝生

芝生

暑い夏もはだしで歩けて、こけても寝転んでも安心。元気いっぱい暴れ回る子どもたちをやさしく受け止めてくれる芝生の庭。手入れが難しそうだとあきらめずに、「もし失敗したら、そのときはあきらめればいい」くらいの気持ちで、気軽に挑戦を。

5.砂場

砂場をつくるときに気を付けたいのは、「キッチンにいる親から見える場所につくる」こと。見栄えを考えて、つい庭の隅などにつくりがちだが、室内から見えない場所だと、親も子も不安で、結局あまり遊ばない場所になってしまう。子どもが成長し、砂場で遊ばなくなったら花壇にするつもりでつくっておくと、後々困らない。

庭

「視線・目線・動線」を考えて少しの配慮で「使える庭」に

広い庭を活かしたいい庭をつくるためには、「視線・目線・動線」を考えておくことが大切。広くても、周囲から丸見えでは子どもだって落ち着きません。「視線」を遮る工夫をしておけば、もうひとつのリビングとして庭を活用できます。また、自分たちの「目線」もよく考えて。室内から見える場所には砂場や花壇をつくり、キッチンガーデンなどは見えない場所につくりましょう。最後に「動線」ですが、例えば水栓が遠いと、水やりが面倒になってしまうもの。最初から便利な場所に設置しておきましょう。庭を回遊できるようにすると、くるくる回れて子どもも楽しく、大人も動きやすくていいですよ。「使える庭」になるかどうかは、小さな工夫次第なんですね。(草野さん談)

緑が近くにあるメリットとは?

緑が身近にあることは、子どもの成長にとってどのような影響を与えるのだろうか。幼児教育学の専門家にお聞きした。

思考力と人間性を育てるための機会をたくさん与えてくれます

庭が近くにあるメリット

自然には、子どもに「不思議だな」と思わせる要素がいっぱい。世界を観察し、分析し、集めた情報と今までの経験をもとに推論し判断する「科学的思考」の芽生えが、そこで育まれているのです。もちろん、人工的につくられたものでも、同じような効果は得られますが、豊かさと多様性では、自然物にはかないません。また、命とかかわることによって豊かな人間性を育てるという点からも、自然物とのかかわりが重要視されています。ところが、現在のように都市化した世界では子どもが自然に触れる機会は減る一方。親が意識的に自然体験の機会を用意してあげなければならない時代。自然体験の差が生まれているのです。自然体験イベントへの参加も有意義ですが、日常性・継続性の点から、自宅近くに公園や庭があるというのは非常に有効。できるなら、「見て嗅いで触って聞いて味わって」子どもが五感を使える庭にしてあげましょう。例えば、鳥や虫を呼ぶ植物や、いい香りの草花を植えたり、食と農のつながりを体験できる菜園をつくるなどがそうですね。

子どもが育っていく過程で、自然が重要な役割を果たすのは10歳前後まで。そのあと、人は文化的なものに関心を示し始めます。それまでの間だけでも、豊かな自然で包んであげたいものです。(井上さん談)

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取材・文/伊東美佳 撮影/出合コウ介 イラスト/植本勇 デザイン/都築俊雅
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