物件見学と一口に言っても、見学先によって見学できる内容が変わってくる。右を参考に、気になる物件がどのタイプか確かめよう。
その中でも現地が見られる物件なら、実物を見て触って確かめられるので、納得度が高い。現地は建築状況によっても見どころが違うので、いろいろ見比べて家選びの参考にしたい。
現地がどんなところか分かったらいよいよ見学だ。現地の「心得」を確認して、見学前の不安を解消してしまおう!
実物を見て触って確かめられる!まずは電話で見学の予約をしよう
実際に売り出し中の物件が見学できる「現地見学」。とくに実際の物件が見られる場合は、図面や写真だけでは確かめづらい「広さ」「明るさ」「におい」や「質感」「色合い」「周辺環境」などについて見て触れて、確認できるので、家探しの参考や、物件選びの判断材料となる。せっかくの機会だから、不動産会社の担当者に案内してもらい、プロの説明を受けながら見学しよう。
準備は不要! 手ぶらでOK! 動きやすい服装で出かけよう
脱ぎ履きのしやすい靴や、動きやすい服装で出かけよう。見学にあたって、特別に準備していくものはない。あまり気負わずに気軽な気持ちでOKだ。
本気モードで徹底的に見学したいのならば、家具や家電のサイズをあらかじめ測っておこう。そうすれば、手持ちの家具が置けるかどうか現地で確認でき、より有意義な見学になる。
予約をしておかないと見学できない場合もアリ
現地案内図が載っているからといって、1人で見学に行くと、不慣れな土地で道に迷ったり、鍵がかかっていて見学できなかったりなど、ムダ足になることも。不動産会社に見学予約を入れれば物件担当者が現地で待っていてくれるので、確実に見学ができて安心。疑問点もあわせて確認できるので、実のある見学ができるのだ。
完成済みだからこそ、チェックできるポイントはたくさん。実際の生活シーンをイメージしてみて、気付いたことは何でも確認しながら見学しよう
家族の団らんの場所であるリビングは、快適な空間にしたいもの。部屋の環境を決める採光や風通しは、隣戸との関係に影響を受けるので、日光を遮るものはないか、窓を開けたときに風が通るかを現地の物件で確認したい。
キッチンでは実際の家事動作をシミュレーションしよう。水が出るなら、試しに水栓の水量を確認してみては。
家族構成と部屋の数や間取りが合っているかどうか確認を。居室は部屋ごとに広さや向きなど異なるので、誰が何のために使う部屋になるのかをイメージしながら各部屋を見てみよう。例えば子ども部屋は、成長に合わせて間取りや収納を変えられる可変性のある部屋だとベター。将来の家族構成の変化も考えておくと安心だ。
実際バスタブに入り、窮屈ではないか、深さはちょうどいいかなど快適性をチェック。同じく洗い場も、洗う際に壁に手などが当たらないか、床面の感触はいいか、毎日の掃除はしやすいかなど確認を。浴室暖房やミストサウナなどの設備面や気になるコスト面についても不動産会社に尋ねてみよう。
洗濯物を持って物干し場までスムーズに移動できるか、キッチンでお鍋を見ながら寝ている子どもにも注意を払えるかなど、家の中で動きまわる際の動線も大事なポイント。動く経路の確認だけでなく、家事がしやすいか、忙しい朝をストレスなく過ごせるかなど、毎日の行動をイメージして、生活スタイルにあった動線かをチェックしよう。
駐車場は不動産会社の許可を得た上で、自分の車を使って駐車のしやすさと、スペースを確かめよう。庭は、子どもを遊ばせたい、ガーデニングをしたいといった希望に対して、十分な広さや日当たりが確保できるか確認を。
周囲との関係を確かめられるのも現地だからこそ。隣戸との距離、窓からの視線はぜひチェックしておきたい。
見学する物件の中には、すでに完成済みでいつでも入居できるものもある。
ここで完成済み物件のメリットを紹介しよう。
●直近の金利で資金計画できる
住宅ローンの金利が決まるのは、多くの場合契約時ではなく、引き渡しのタイミング。未完成ならば完成時まで適用される金利が分からないが、完成済みの物件にすぐ住めば、直近の金利で資金計画が立てられるので、安心できる。