子どもの学校区を変えたくない、実家に近い、住み慣れている……など地元の家選びは、一見ラクそうに見えて実はライバルがたくさん。そんなねらったエリアで満足できる家を見つけるための“家探しのコツ”を教えます!
登場人物
社宅の契約満了、子どもの入学など、引越ししたい時期が決まったら、入居時期の目標を設定し、逆算して動くのがよい。スタートを早めて今すぐ動けば、それだけたくさんの情報が得られるので、早め早めの行動を。
なぜ?
エリアを地元に限定すると、物件数は限られてくる。検討期間が短ければ、出合える物件も少なくなるので、時間をかけて情報収集を。でないと、もっと早く動けばよかったと後悔することになる。
ネットや雑誌から希望の条件に近い物件が見つかったら、想像をふくらませるだけでなく、実際に現地へ行って見学しよう。そして、価格と広さ、立地条件とのバランスなど、地元の相場を知り、物件の「見る目」を養おう。
なぜ?
「この立地で、この価格なら、お買い得!」と見極めるには、物件をたくさん見ておくことが一番。ライバルに先を越されないためにも、良い物件に出合ったら即決できる「決断力」が大切だからだ。
まずは思いつくままに希望条件を書き出し、譲れないものから順番に番号をつけよう。できあがった優先順位表を持って見学に行き、どの物件がどの条件を満たしているかをチェックしておくと、総合点で判断できる。
なぜ?
頭でぼんやりと分かっているつもりの優先順位が文字にすることで明確になる。これをきちんとつけておかないと、後で「あの物件が一番良かったのかも……」と悔やむことにもなりかねない。
家探しに行き詰まったら、条件を少し広げてみよう。一戸建てだけにとらわれず、マンションも見たり、新築だけでなく、中古も視野に入れてみたり。駅からの距離を数分広げるだけでぐっと選択肢は増えてくる。
なぜ?
検討しているエリアが狭いほど、物件数は限られる。選択肢を増やすことで、強いこだわりが減って、「築3年なら新築並み!」「庭付きのマンションもあるのね」など、思いがけない出合いがあるかも。
不動産会社は、いわば家探しのエージェント。最初は複数の不動産会社に問い合わせ、情報をもっているだけでなく、自分の要望をうまく汲み取ってくれるかどうかを見極め、自分にぴったりくる営業担当を見つけよう。
なぜ?
地元のネットワークをもっている不動産会社と、いい信頼関係を築けば、自分1人では探せない物件を紹介してもらえたりする。また、効率よく探せるだけでなく、資金計画に乗ってくれることも。
地元限定の家探しで肝に銘じておかなければいけないのは「物件数が限られる」ということ。もともと、マンションの供給が少なかったり、一戸建てがあまりないエリアもある。さらに、自分がいいと思う物件は他人もいいと思うもの。人気物件はタッチの差で売れてしまうケースも多い。ライバルに勝つには、(1)早く動き、(2)物件の種別や状況にかかわらず、(3)見学数をこなして、(4)見る目を養い、(5)即決できる力をつけることが大切だ。
そのためには、信頼できる不動産会社に、情報収集のアンテナになってもらい、いち早く情報をゲットしたい。優先順位の高い客になるには、高い購入意欲をアピールし、希望を正確に伝えておくことが大切だ。