ともにDIY未経験だった二人。ネットで情報を集めつつ、なるべく簡単にできる方法を探したという。「例えば壁の珪藻土という素材は、素人でも簡単に塗れて、味わいも出やすいとネットで知って、選びました」。一方、自分たちの手におえない部分はプロの手を拝借。「床の張り替えは近所の工務店にお願いしました。隙間なく張るのは難しいし、床が不安定だと怖いですから」。工事費は2万円。珪藻土代、床材代などを合わせリビングのカスタマイズ費用は12万円に抑えた。

黒ずみや汚れが染みついていたキッチンの床には約40cm四方の新しいタイルを隙間なく並べた。両面テープで固定しただけの簡単カスタマイズ。材料費も2万円とお手軽だ。ほんの少しのアイデアで、白と茶の鮮やかな色調が目を引く、明るく清潔なイメージに生まれ変わった。「冷蔵庫まわりの敷きつめにくい部分はそのままにしてあります。目立たないし、そこまで完璧にやらなくても7～8割でかなりイメージは変わりますからね」

住み始めてから3年になるが、生活しながら今も少しずつ手を加えている。最近は階段の壁を真っ白に塗り直した。「これもネットで塗り方を勉強しました。柱にマスキングテープを張って、ペンキがはみ出さないよう慎重に。ムラなく塗るのはけっこう大変でしたね」。1日がかりで丁寧に塗った甲斐あって、階段全体が明るい印象に生まれ変わった。これからも無理のないペースで少しずつカスタマイズにチャレンジしていくという。