最近の新築が特に力を入れているのはセキュリティ面だ。エントランスのオートロックは標準的。増えているのはテレビモニター付きインターホンだ。来客を確認してから応対できるので女性の一人暮らしでも安心。また、たっぷり収納やバス・トイレ別など、暮らしの快適性にかかわる設備は、以前より充実してきている。洗面台もシンプルなデザインの独立タイプが設置されているものが増えてきた。
ファミリータイプの新築でも、オートロックやテレビモニター付きインターホンなどセキュリティ関連の設備はすでに一般的。最近では、温水洗浄便座や浴室乾燥機、お風呂の追い焚き機能、IHクッキングヒーターなど水まわり設備の充実度が高くなり、家事がしやすくなっている。また、玄関ドアのハンドルにグレード感の高いものを採用するなど、細部まで配慮された物件が増えてきた。
イマドキな設備が最初から導入されているのは新築物件ならではのメリット。なかには、ソーラーパネルを設置するなど、エコを意識したマンションもある。また、部屋の中から愛車を眺められる、自転車置き場付きの物件も。個性的な新築賃貸物件に注目しよう。
賃貸もエコの時代。地球にも自分にもやさしい暮らしが可能になってきた ※写真はイメージ画像
新築だから高いという傾向は今はない
新しい物件も古い物件も賃料にあまり差はない。「むしろ、新築は不況下では、高めの賃料設定は避ける傾向にあります。最近は新築だからというプレミア感もなくなっています。そのため、場合によっては、古い物件よりも安く借りられる新築も出てきているのです」(沖さん)
便利な駅徒歩物件も新築は意外に割安
駅から徒歩圏内の便利な物件なら、新築はさすがに高くなるのでは?と思い、人気の街の平均賃料を比較してみた。すると、吉祥寺駅では新築と築5年以内では新築が3000円ほど高いだけ。好アクセスで、新築の部屋なら、毎日快適な暮らしができる。
1年前より0.2カ月分減!初期費用もおトク感大
敷金と礼金を合わせた新築の初期費用も2008年7月には約2.8カ月分だったのが、2009年7月は約2.6カ月に。「入居率を高めたい新築は初期費用を抑える傾向にあります」(沖さん)。最近では、礼金ゼロやフリーレントが増え、初期費用はおトク感が増している。