A.手付金は契約時に払うお金 頭金は「価格-借入額」
手付金は売買契約時に支払い、契約成立を示す証拠金といった意味合いをもつ。最終的には売買代金に充当される。買主が契約を破棄する場合は放棄、売主が契約を破棄すれば「倍返し」になる。契約後に不動産会社が倒産したなどの事故に備え、手付金が売買代金の10%超(未完成物件は5%超)、または1000万円超の場合は、銀行、保証会社などが保全措置を行い、全額返還される。
頭金のうち手付金等で払った以外は、引き渡しの1週間~10日前までに残金として諸費用と一緒に支払うのが一般的。頭金の相場は購入価格の10~20%だが、お金を貯めておきたい人は頭金を減らし、その分借り入れを増やしてもいい。購入後にゆとりをもたせたいなら頭金を増やし、借入額を減らせばローン返済がラクになる。購入後の長期的なライフステージの変化を見据えて調整することが大切だ。